白ドジョウのお話

Date
2006-04-11 (火)
Category
novel

僕がまだ幼稚園のころお父さんがたびたびお話してくれた昔話を書こうと思います  昔々、
山奥の小さな沼にたくさんのドジョウが住んでいました。 ほとんどのドジョウは灰色に黒のぶちのある普通のドジョウでしたが、
その中に一匹だけ真っ白な色をした白いドジョウがいました。 ドジョウたちは白ドジョウを「やーい白ドジョウだー。

まっしろけっけの白ドジョウ」と、言ってのけ者にしていじめていました。 ある日、沼に一人の漁師がやってきて、
網で白ドジョウと他のたくさんのドジョウを 捕まえました。漁師は、
里の自分の家に帰ると早速ドジョウたちをなべに入れてかまどの火にくべました。 かまどでは地獄のように炎が燃えさかっていたので、
なべの水はどんどん温かくなってお湯になっていきます。 ドジョウたちはみんな熱い熱いと言いました。
すると漁師は今度はなべの中に冷たいお豆腐とこんにゃくをいれました。 ドジョウたちは自分たちのいるお湯がとっても熱かったので次々へ、
お豆腐の中に逃げ込んでいきました。 でも、白ドジョウだけはお豆腐の中に入れませんでした。
他のドジョウたちが白ドジョウをのけ者にして豆腐の中にいれさせなかったからです。
白ドジョウは仕方なしにこんにゃくの中に逃げ込むことにしました。でもこんにゃくは豆腐と違ってやわらかくて、弾力があるので、
中に入ることができません。どんどん熱くなってきたので白ドジョウは必死になって何度も何度も頭をこんにゃくに 勢いをつけてぶつけました。
「えい!」白ドジョウがこんにゃくに頭を思いっきりぶつけた反動はあまりにも大きかったので、 なべの外まで、跳ね飛ばされました。
漁師はなべから飛び出た白ドジョウをみつけると。「これはまことに珍しいドジョウだ。」 と言って、家で飼う事にしました。その後、
豆腐の中にもぐりこんだドジョウたちは茹で上げられて漁師に食べられましたが 、白ドジョウは可愛がれて幸せに暮らしました。 ・・・・
という話でして、この話にはいじめをしてはいけないよっという教訓が含まれているらしいの ですが、
白ドジョウがいじめられていなかったら他のドジョウもろとも食われて死んでいたのでは? という疑問を子供時代の僕に残したのでした。

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